かいじゅう

今年冬の映画での俺的一番の期待作、かいじゅうたちのいるところ、を新宿ミラノ1で鑑賞。

事前の予告編から想像してた内容とはちょっと違い、別に「泣き」を目指した映画ではなかった。
いや別にそれでも特に問題は無く、わりと良い映画でした。

元の話が超短い絵本なので、相当勝手に膨らましてるんだろうなーという感じです。

かいじゅうたちが、いかにも「着ぐるみ」ってのが、逆にイイです。
アバターのようにひたすらリアルを追求するのでは無く、こういうのもアリでしょうね。
でも顔だけはCGではっつけてあるので、表情はすごい豊かです。
背景やセットも、どっからがCGなのか分からないくらい良く出来てたと思います。

俺的解釈ですと、あの島にいたかいじゅうたちって、少年の色んな要素(身勝手さとか寂しがりやとか)が
投影された存在であって、それを少年が(意識するかしないかは別として)客観視する事が描かれてるんじゃないのかな、とか。

母親的なモノが投影されたかいじゅうもいたし。

「俺達だけの王国を築きたい→みんなに邪魔されてうまく行かない」というのは
物語前半の「雪でかまくら作って自分の基地できた→姉の友達に壊されて泣く」というのと
当然リンクしてるワケで。

ラストのあっけなさは、絵本と同じなのかな。

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