マイアックス紹介

紹介する程のブツでも無いんだけど、セッションで何人かが興味を持っていたようなので、
俺のギターをちょっと解説。

元々、手の小ささをカバーする為にショートスケールのギターに興味があった。
まぁショートスケールのギターを買ってしまうと、「手が小さいから」とかいう
言い訳が出来ないんだけどね(^^;

305ミリのショートスケールギターは、もちろんギター製品の本流では無いため、
子供向けとか、遊び向け(ZO-3とかね)用のちゃちい製品しか無い。
試しに買ってみたのがフェンダーのST-37というゴミみたいなギター(笑
定価37000円だから、たぶん実売価格は3万くらいだろう。もう覚えて無いけど。

よく言われるのが、ショートスケールのギターはテンションが低くて弾きにくいとか、
テンションを上げる為に弦のゲージを上げると音が変わるとか、まぁ色々言われてる。
ただバイクもそうだけど、何事も自分で試さないと気が済まない性質なので買ってみた。

確かに09を張ると、かなりテンションが柔らかい。
ピロピロには若干不向きな印象だった。
だもんで10を張った。割とイイ感じ。
それ以降3年くらい弦を変えてないけどな(笑

あとアイバニーズの7弦白黒ピカソを使ってた時の不満点が「ギターがデカい」という事。
ライブの写真とか見ると、なんつーか、子供が無理して大人用ギターを弾いてる感じでカッコ良く無い。
一応ロックギターなんだし、カッコは大事だよな(笑

試しに買ったこのフェンダーのST-37は、スケールに併せてボディーも小さくしている。
そこも気に入った点だった。
確かに鏡の前で構えてみると、160cmしか無いチビな俺でも割と様になるバランスだ。

しかし問題点もある。
まず弦高。
ある程度弦高を下げていくと、イモネジがブリッジから飛び出して手に当たって痛い。
これはホームセンターで長さの短いイモネジを買って来て対処。
弦高を鬼低くできた。

次に音。
3シングルでメタルなんざ出来ない(笑
ハムだ!ハムを持って来いコノヤロー!
というワケでピカソと同じくリアがスティーブズスペシャル、フロントにエアノートン。
3点トグルスイッチも、裏が12ピンのヤツを買って来てセンターでハーフトーンが可能な仕様。
ここらへんはペトモデルと同じ。
トーンは使わないので1ボリューム仕様。
配線図は、アメリカのアイバニーズのサイトから全モデルの配線図がDL出来たので(今は知らん)
それを利用。
あんまりハンダ付け上手く無いけど、まぁ普通に音が出るからいいか。

当然ピックガードも替えないとダメ。
っつーか、ノーマルはダサくて安っぽい白いピックガードだったんで是非とも替えたい。
楽器屋で四角いブランク材を買い、オリジナルから型を取って糸ノコでキコキコと切り出す。
割と高級感漂う雰囲気になったので満足してる。

写真をよーく見ると分かるけど、実はピックアップ自体はピックガードでは無く
ボディーに直付け。高さが足りなかったのでスポンジでカサ上げしてる。

次にヒールカット。
ネックとボディの接合部分は、ノーマルでは四角いプレートのいわゆるよくあるヤツで
ハイポジションが弾きにくい。
せっかくショートスケールのギターを買ったのに弾きにくかったら本末転倒だ。
あとボディーが小さいせいで、左右のカッタウェイも小さい。
つまりハイポジ弾くと、カッタウェイの内側に手が当たってジャマ。

そこで、白黒ピカソからカッタウェイの部分だけ型取りして、それを元にサンダーで削り落とした。
大胆に!豪快に!
プレートも五角形に切り落とす。
3点留めだと不安だったので、強引に穴を明けて4点留めに。
切り口は当然木材が剥き出しなので、例のキャスター塗装でも使ったウレタン二液混合塗料で塗装。

ヘッドにはタキオンのステッカーを貼る。
単に家に余ってただけだが、偶然にもヘッド形状にピッタリだった。
タキオンとは、高田エンジニアリングが作ってるチタンボルトのブランド名。
音楽に全く関係無い(笑

ヘッド裏には、フェンダーの創設者レオフェンダーのサイン。
何故か日本語だけどな。

結構気に入ってるよ。

No Comments

  1. 良太 より:

    感動しますた
    吊しを買ってもタダではおかぬその姿勢にマジ敬服です。

    俺も最近、自分の手も体も日本人平均よりとても小さく、すべからくベースも普通の人より大きいものであるにも関わらず、バカでかいベースを弾くのはとても無理があるんじゃないかと猛烈に思い始めました。
    現在の俺の愛器(その前のも)は35インチスケールなんですが、ハッキリ言って使用頻度のほとんどを占める8フレット以下は何年弾いてもツライです。というわけで、愛器を製造している工房で最少サイズの33インチスケールにとても興味があります(マシュー・ギャリソンやリンカーン・ゴーインズといった小柄なプロも愛用)。

    難点は、7桁の大台を突破するその価格であります。でも間違いなくいつか買うと思います。

  2. Re: 良太 より:

    7桁テラコワス

    しかし7桁ベースは、さすがにサンダーで削れないな(笑
    俺のはゴミみたいなギターだから好き放題できるけど。
    次はストラップピンの位置を色々試してみたい。
    穴開けまくり(^^;

  3. たかはし工房社長 より:

    もともとアメリカのカスタムビルダーの始まりなんて皆正式にギター作りを学んだりしたわけでもなく、準ちゃんアックス的に始まってる人が多いから準ちゃんこそ将来ビルダーになっててもおかしくないと思います。
    CAJブランドの第一号楽しみにしてます。

  4. Re: たかはし工房社長 より:

    社長に言われると照れるな(笑

    さすがに工作機械が無いからギターは作れないけど
    今までギターやらストラップやら色々改造してるしね。
    楽しいよね。

    もし本当にギター再開するならマジでショートスケールの
    ギターをどっかの工房で作るよ。
    6弦か7弦かで迷うトコだけど(笑
    高橋工房に頼もうかな。