上原彩子
しかしアレだな、会社にいる時の方がブログの更新がしやすいって、
それなんて窓際族?
まぁ休みの日は色々と出掛けて飛び回ってるし。
そんなワケで1/7(土)に上原彩子をサントリーホールに聞きに逝って来た。
最後にサントリーホールに行ったのは、たぶん小学生の頃に親に連れられて
年末の第九を聞きに行った時だろう。
寝てたけど(笑
そんなワケであまり正確な場所も知らず、さらに調べたらホール自体にパーキングが無い。
回りのホテルのパーキングとかも30分400円とかするので電車で行く事に。
行ってみたら、アレ?
ここってうちの親会社が移転前にあった近所じゃん。っつーか週に一回ミーティングで行ってたし。
さらにミーティング後にお茶してたトコが実はホール入口のすぐそばだった。
全く知らんかった。
メタルのライブと違って上品そうなお客さんばっかりだ。
あと結構年配の客も多い。若い演奏家をちゃんとチェックしに来てんだね。
チケット手配するのが遅かったので、席は後ろから4列目だがまぁソレはしょうが無い。
20年以上ぶりに行ったので、当時小学生だった俺からすると今の国際フォーラム級の
デカさだった記憶があったが、行ってみたら大してデカいハコじゃなかったし。
問題はステージに向かって一番右端だった事だ。
ピアノに隠れて演奏者の手元や鍵盤が全く見えない。
これだったら2階席とかの方が全然いいよな。もしくはパイプオルガン側のステージ後方。
で、待ちに待った上原登場。
・・・・・・????
あれ?
いやさ、調律師の人とつい最近結婚したばかりなのは知ってたが、
オマエ妊娠してね?
ドレスもウェストを全く絞ってないデザインだし、微妙にお腹をかばう歩き方だったし。
休憩中にも後ろの方の女性客が「妊娠してる?」とか話してた。
まぁおめでたい話ではあるが、ハードな演奏活動で大丈夫なんだろうか。
場内静まり返って最初の一音を待つ。
やべー。
音が超キレイ。
最初に書いておくと、俺はクラシックのソロピアノリサイタルって行った事無いのね。
だから「○○と比べてこうだった」とかいう書き方は無理。
あと、そんなにたくさんクラシックのCDを聞いてるワケでも無いから、クラ好きからすると
「オマエそんくらいで驚くなよ」とか思うかもしれんが、まぁキニシナイ。
で、音が超イイんだよコレが。
マジで「あれ?ピアノってこんな音だっけ」とか思った。
要するに、いかに自分の耳が「キーボードのピアノ音源」に毒されていたかって事なんだろう。
機材がいいのか、ホールの音響がいいのか、腕がいいのか。
まぁ全部なんだろうけどさ。
演奏曲目は、いま手元にパンフが無いのでサントリーホールのサイトから引っ張って来たけど
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 変ホ長調 K282
シューマン:クライスレリアーナ op.16
スクリャービン:詩曲「炎に向かって」op.72
スクリャービン:たしかあと2曲なんかやってた
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.36
※アンコール
ラフマニノフ:前奏曲 ト長調 Op.32-5
チャイコフスキー:5拍子のワルツ
でさ、問題は1曲も知ってる曲が無いって事だな(笑
実際に当日上原の演奏を聞いても、全て聞いた事も無い曲だった。
それでもモーツァルト、シューマンあたりはまだイケる。
問題はスクリャービンだ。
休憩挟んで後半のプログラムは、ほとんどスクリャービンだったんだけど、
曲が全然ワカンネー(^^;
解説読むと、なんか宗教に入れ込んで「音楽で人々を救済」とか言ってたらしいけど
それなんて電波?
いや、少なくともその曲では俺は救済できそうにないぞ(笑
ホールトーンスケールとか「神秘和音」を使った曲作りらしく、駆け上がりフレーズとかで
確かにホールトーンっぽいのが出てきたりしてた。
が、しかしいかんせんモチーフが何なのかさえよく分からん曲なので途中落ちそうになった(笑
あれかな?
スクリャービンって比較的近代の人なのかな?
曲を聞いててそう思った。
で、肝心の上原の手元とか全く見れ無かったのは残念だったけれど、やっぱ出音はスゲー。
もちろんピアノリサイタル観戦の経験値が無いので、アレがどの程度のレベルなのかは知らんけど、
なんつーか、
短い音
長い音
強い音
弱い音
右手で出す音
左手で出す音
全てがきちんとコントロールされてるな~・・・って印象だった。
ピアニッシモの速いフレーズでも一音一音がちゃんと粒立って聞こえる。流れてない。
フォルテでガンガン弾くトコでも、右手と左手の音量バランスっつーの?ちゃんと何を弾いてるのか
きちんと分かる。
そうした事を「気を付けて」弾いてるっつーより、すでに自然なプレイとして無意識で
表現してる感じ。
やっぱクラのプレイヤーは若くても年季が違うな~とか思った。
しかし素で「あれ?」って思ったのは、MCが無いんだねクラのコンサートって。
知らなかった(笑)っつーかあるもんだと思ってた。
いや、オーケストラとかだったら無くても分かるけどさ、ソロだぜ?
マイク片手に「この曲を練習してた時は~」なんて小話とか聞けると超よくね?
ポップスやロックのライブに毒されてんだろうな・・・(^^;;
クラのコンサート自体はそんなに頻繁に行くワケでは無いし、行く気も無いんだが
やっぱたまにはこういうのもイイよな。
見聞が広がるし、翻って他のライブを観に行った時の評価基準の軸にもなるし。
次は是非クラ界での「神レベル」ってピアニストの演奏を生で見てみたいね。
誰?
まぁしかし少なくとも、事前にどんな曲か予習はして行った方がいいけどな(笑
あと生で聞きたいオケの曲もあるので、いずれ機会があれば行ってみよう。
とりあえず、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲とヴェルディのレクイエムは生で
聞いてみたいね。