フラッグ
まぁ要するに平日の夜9時から11時という貴重な時間と2000円を返せ、
というワケですが。
元々13話のOVAを100分に縮めてるから、話が端折り気味なのは構わないんだけども
なんつーかリアリティが無くてゲンナリする感じです。
機動力の劣ってる普通のヘリで、敵基地に存在すると事前に分かってる対空砲の目の前に
のこのこと飛んで行くのが非常に不思議だった。
オマエら高度に訓練された特殊部隊じゃないのか、と。
その後の戦闘も、なんだか本気で戦ってるのか微妙な空気。生死が掛かってるんじゃないのか?と。
舞台はたぶんにチベットを連想させる架空の国で、特殊部隊の前線基地があるのが
広大な砂と岩の広がる平野だ。遠くに山並みが見える場所。
なのに夜中の静かなシーンで、あきらかに日本で録ったと思われる虫の声が聞こえる。
スズムシとかマツムシの声が。
周りは岩と砂じゃん。どこに虫がいるんだよ。
普通に考えたら風が渡る音くらいしか聞こえないんじゃないの?
それとも俺が知らないだけで、そんな周辺環境でも結構な虫の声が聞こえるもんなのか?
主人公の女性カメラマンの心象もえらく中途半端で「なんで写真を撮るのか?」という
問いかけも半ば放り投げてる感じ。
報道カメラマンと現地人との関わりも不自然。
自分の国が内戦でゴタゴタしてて、それが解決した後に報道カメラマンに
「あなた達のおかげでまた平和が戻ってきました」とか普通言うかね?
内戦を治めるという名目で勝手に自分達の国に入ってきた国連軍とかに対して
程度の差はあれ嫌悪感とかあるような気もするんだがな~・・・。
そいつらにくっついてワラワラと流れ込んできたジャーナリストに対しても、どう思ってるのかね~・・?と。
あと細かいようだけど、なんで「MOVIE」モードで録ってる時に写真が撮れる(シャッターが切れる)の?
さらに言えば先輩カメラマンの担いでるカメラはどう見ても録画専用の肩に担ぐものなのに
なんでそれで写真が撮れるの?
それとも俺が知らないだけで、最近のデジカメやらDVCやらはそういう機能が付いてるの?
なんというか、全てが中途半端。
上映前に総監督の高橋良輔のトークがあったけど、なんつーか真面目に作ってるのは分かるんだけど
スタッフには誰も突っ込むヤツとか居なかったのかね?
仮にリアル志向では無いファンタジー系アニメでだって、生身の人間が出てくる以上は
セリフとか心象とか心の機微の変化とか、そこらへんをリアルに作っていかないと
とてもじゃないがキャラクターに感情移入して観る事が出来ないワケで(ひいて言えば
アニヲタ以外の一般客にアピール出来ないワケで)。子供向けアニメだったら別にソレでいいけどさ。
こんなもんでブルーレイソフトを出しても売れないと思うんだけどな~。
っつーか観客の半数以上がたぶん関係者だったんじゃないのか?
ブルーレイ関連メーカーの広報とか来てたし。
ま、あれだ、youtubeで観てたら最初の数話で観るの辞めてるような内容だったな。