ブロークンフラワーズ

初日の一回目を観た。
いや別にそんな意気込んで観る理由はあまり無いんだけど、休みの日は予定を
なるべく詰めるようにしてるので。僕の大事なコレクションと二本イッキ観。

ジムジャームッシュの映画は久しぶりで、たぶんナイトオンザプラネット以来だと思う。
ゴーストドッグはケーブルTVで流し見した程度だったし。
コーヒー&シガレッツは、俺タバコ嫌いだもん(笑
タバコ吸っててカッコイイ~なんて映画は観る気になれん。

ナイトオンザプラネットのウィノナの章が個人的には一番好きなんだよね。

で、ブロークンフラワーズ。

映画を見終わった後は、何がなにやら腑に落ちない点もあったけど、数日経って
色々整理してくると、なんとなく分かったかな~・・という感じ。

超絶に面白いワケでは無いんだけど、人生の悲哀というか、たまたま年齢は違えど
今俺が感じてた事が描かれていたりしたので、個人的には結構好きな作品だね。

以下ネタバレ
手紙の送り主が誰かってのは、最後まで分からないんだけど、実はあの手紙って
誰が出したとか考える事自体がナンセンスなんじゃないかな。
昔の恋人達を訪ねに行く、というプロットを作るために考え出された一種の
映画的トリックっつーか、装置なだけであって、誰が出したのかの謎解き映画では
無いんだよね。
最後に出てくる息子らしき人も(実際にビルマーレイの息子が演じたワケだが)
あれは個人的には息子じゃ無いと思う。ビルにとっては偶然が必然に見えたんだよね。
その後に出てくるジャージの若者も、過去の自分か?とも思ったけど、これまた
必然を装った偶然なんじゃないのか・・・とも思うワケです。

ナイトオンザプラネットで、酔っ払い客に自分がいかに不幸かを語るタクシー運転手の
章があったけど(たしか北欧の方のシーン)、あれも結局タクシー運転手の語る話が
ウソなのか本当なのか結局分からないんだよね。
その微妙な不透明さ、空気感が面白かった思い出があるんだけど、今回もそれと
似たような感覚かな。

謎解きしないと気が済まない人は観てもあんまり面白く無いと思ったりして。

ビルの寂しそうな演技は秀逸だね。
なんかホント可哀想~~って思うもん(笑
金銭的には成功したけど、心はカラッポ。カラッポっつーか諦観?
人生は長いようで短いからな~・・・

帰りに出口でぴあの調査やってた。
時間が無かったので答えなかった。答えてたら載ったのかな?(それはソレでイヤ)

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  1. Re: ブロークンフラワーズ より:

    俺も見た。
    まあ、なかなかよかったのではないかな。
    設定に無理があるからちょっとどうよ?って所もあるが。まあ、見た人なりの解釈が成立するってとこですかね。ビルマーレーのおかげであんまりシリアスにならずに救われるってとこですか。

  2. Re: ブロークンフラワーズ より:

    ↑mti