シン

まぁ観ないワケには行かないですよね。
1回目 新宿ピカデリー
2回目 立川シネマシティ(極爆上映)

まどマギっぽさ
ループものとして、またその終わり方としてはまどマギっぽいですね。
ただ、観客の25年分の思い出・思い入れが詰まってる分だけ
シンエヴァの今回の終わり方は、「ホントに終わりやがった」という感じでしょうか。

押井のアヴァロンぽさ
アヴァロンの最終ステージである「クラス:リアル」が現実の世界であった
(そのステージから、今まで白黒だった世界がカラーで表現される)
という事と、ラストでの現実世界(宇部市)との接続って意味では同じモノを感じました。
しかし以前までの「これはただのアニメ(虚構)なんだから、こんなもんに熱中するな。現実を見ろ」
という感じでは無く、虚構(アニメ)も現実もどっちも大事やで的な感じがしました(勘違いかもしれんけど)
裏宇宙での、エヴァンゲリオン・イマジナリーの出現で虚構と現実の境界が
メチャクチャになったシーンで。
まぁ勘違いかもな。

過去作含めてのメタ化
まさかの「新世紀」という言葉がこういうカタチでセリフで使われるとは!!
という感じで、マジで全部ひっくるめての終わりなのか!と観てる最中にゾワっとしました。

旧劇を作ってる時は、アレはアレで当時本当に作りたかったものだったんでしょうけど
やはりモヨコの力なんでしょうかね、やり直しというかリベンジというか
良い意味ですごくポジティブに描き直されてる部分がヨカッタです。
ミサトとシンジの最後の会話がちゃんと「行ってきます」「行ってらっしゃい」にリベンジされてるし、
浜辺でのアスカとシンジも「気持ちワル」からちゃんとした会話にリベンジされている。
そこらへんからも、マジで終わらせにかかってるやん・・って思いながら観てました。

ストーリーそのものは、まぁSFだしエンタメなんですけど、
鬱からの脱却、モヨコの出現、宇部市などなど、これほぼ私小説なのでは??
まぁそこまで庵野本人に詳しいワケでは無く、監督不行届読んだり、ネットの記事に目を通すくらいですけど。
それなのにきちんとエンタメしてて、アスカやマリの戦闘シーンなんて
これでもかってくらいカッコ良いし。
この奇妙な合体というか構造というか。

宇多田の歌
シンまで観ると、桜流しの歌詞ってミサトさんの心情に、Beautiful Worldの歌詞はゲンドウの心情に
それぞれリンクしてるようで、だからこその過去作の主題歌が再び最後に流れるのは感慨深い。

さらに雑感
・黒波の最後はヤバかったですね。特に小さな光の十字架が消えるのがね~・・
・ミサトさん最後の特攻は、でも旧劇の彼女のラストよりは断然良い。
 (ただアレはほぼヤマトですよね??作戦名もヤマトだし)
・This is the Dream, Beyond Beliefがトランスフォーマーの曲にしか聞こえない(笑
 いつ13号機が「わたしはオプティマスプライム」と言い出すのか心配でした(ウソ
・前作まで、あれだけ説明セリフを喋らなかったゲンドウが、まぁペラペラと・・(笑
 親切と言えば親切ですけど。

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